題目：手を伸ばして主に触れましょう
聖書：マルコ ３：１－６
今日の本文は、安息日に片手のなえた人を治した話です。既に2章で、イエス様は、宗教指導者たちと安息日の論争を繰り広げました。イエス様は「人間が安息日のために設けられたのではなく、安息日が人間のために設けられた」という結論を出します。そして、イエス様自身がまさに安息日の主であることを宣言します。当時安息日の規定がそうです。あまりにも細分化させて安息日を完全に守ること自体が困難でした。（1）例えば、次のとおりです。台風が吹いて家が崩れ、人が壁に下敷されました。すると、当然助けるはずです。ところが安息日を正しく守るには細かく計算する必要があります。（2）ユダヤ人の最高の祝日が過越の日だが、ユダヤ人たちは、過越祭の前日に、家の中を徹底的にきれいにし、特に台所に酵母を含む食品が 残っていないよう十分気を使います。ところが、一般的な家庭では問題ありませんが、スーパーや食品商売をする店は、なかなか悩みを晴らすことができません。なぜなら、律法どおりなら、これらの物品を完全に無くすべきなのに、全部が発酵素が入った食品だからです。そこで考えたのが、過越祭の期間中のみ、異邦人に売って、過越祭が終われば再び買い戻すことができるよう制度を用意したということです。律法を守らなければならないから、だから考え出した制度であるが、これはどのような矛盾ですか？（3）また、安息日には、半径1キロ以上を離れると駄目でした。それも労働にみなされ安息日を犯すことになりました。今日の本文に登場するパリサイ人たちの姿がそうです。彼らは安息日に、イエス様が片手がなえた者を治してあげれば言い掛かりを付けるため機会を狙っています。私たちの信仰生活の中に、もしかしたら、このような姿はありませんか？大義名分にとらわれ本質を逃してはいないでしょうか？形式や制度は、伝統に縛られて福音の本質、命を生かすことにおろそかにしてはいませんか？私たちがイエス様を信じるということは、律法に縛られることではありません。真理のうち自由になることです。イエス様はパリサイ人たちが見守る中、片手のなえた者を真ん中に立てられます。そして言われ、「手を伸ばしなさい」とおられます。主は命を生かす方です。安息日のおきてではなく、片手のなえた者の痛みや苦しみを一緒に感じられます。「あなたの病気の手、なえた手を伸ばしなさい」と宣言されます。今日、私たちの病気の手、なえた手の姿は何ですか？助けが必要ですが自尊心のため伸ばさない傷ついた手です。両手を合わせて祈らなければならないのに、祈れない手です。和解するために手を伸ばすべきなのに、私が先に手を伸ばせないしゃがんでいる手です。一度掴みこむと伸ばせないけち臭い手です。当然掴むべきものを掴まえず腐ったものを掴んでいる手です。これが、我々が治してもらうべき手のなえた者の姿です。ここで、イエス・キリストの厳粛な命令があります。「手を伸ばしなさい」この人の手はすでになえています。手を伸ばせる力がない無気力な手です。何の力もない手です。しかしイエス様はすぐにその手を伸ばしなさいと命じます。今日、手のなえた者は、主の御言葉に従いました。なえたその手を主に向かって力強く伸ばしました。その時、神様の驚くべき奇跡が起きました。聖徒の皆さん！この時間、主は、両手あげて主の前に出るのを望んでおられ。両手をあげて、主に向かって助けを求める者を、主は決してそむけません。私たちのなえた手を伸ばすさえすれば、主は掴まえて下さいます。信仰で手を力強く伸ばしてください。私たちに近づいて来られる主の血の手をこの時間、つかまえてください。主の手は救いの手です。主の手は、祝福の手です。主の手は癒しと回復の手です。主の手は力の手です。ひたすら私たちは、手を伸ばして、主の十字架を堅く掴むべきです。主の能力の言葉を握らなければします。私たちがこの世に勝てる道は、神の手を掴むことです。私たちが主日に教会に来るのはなぜですか？世でなえた手を伸ばし、主の御手を掴むためです。主はこの時間、礼拝を通して、私たちに触れて下さいます。恥ずかしいと言わず、病気の手を伸ばして、主に触れてください。主が癒してくださいます。主が会って下さいます。主が満たして下さいます。
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